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宇都出雅巳【第11回】速読法=高速大回転法 – 速読勉強術のプロ まとめてグルグル10冊書評
【コラムジャンル】
「俺のイタリアン」を生んだ男 , 10冊 , IBCパブリッシング , KADOKAWA/アスキー・メディアワークス , PHP研究所 , したたかな生命 , ダイヤモンド社 , パンツを脱ぐ勇気 , ピーター・F・ドラッカー , ひきこもれ , まとめてグルグル , マネジメント[エッセンシャル版] , メタ認知 , 上田惇生 , 世界の働き方を変えよう , 仕事が楽しくなる!25のルール , 児玉教仁 , 勉強術 , 北野宏明 , 吉本隆明 , 吉田浩一郎 , 坪田信貴 , 大和書房 , 大林伸安 , 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話 , 宇都出雅巳 , 尾崎弘之 , 心理学 , 成長 , 日経BP社 , 書評 , 本 , 町工場の娘 , 第11回 , 経営者格差 , 総合法令出版 , 藤井義彦 , 読書 , 諏訪貴子 , 講演依頼 , 速読 , 速読勉強術 , 連載 , 高速大回転法
2015年09月09日
【グルグル10冊書評】第一弾まとめ
さて、2時間余りで10冊を読んだものの、その紹介には半年以上かかってしまいました(汗)。
速読法=高速大回転法をご紹介しつつ、10冊の本をグルグルと回転させてきましたが、いかがだったでしょう?
10冊のうち、すでにご存知の本があったかもしれませんし、このコラムをきっかけに興味を持って読まれた方もいるかもしれません。改めて、以下10冊の表紙・タイトルを眺めてみてください。
第1回目のコラムでもお伝えしましたが、今、タイトルを見た瞬間に読書は始まっています。あなたの中になんらかの反応が起こっていますから。「まだ、どの本も読んでいないし、同じだよ。」と思われるかもしれませんが、必ず違いはあります。このように本を読んでいるときの自分の反応に気づく、そしてその反応の変化に気づくことがあなたの速読能力のアップにつながります。
自分自身で自分を見つめることは、認知心理学の用語でいうと「メタ認知」と呼ばれます。
メタ認知を理解できるようになれば、わからないところにとらわれて止まったり、細かいところにはまりこんでしまったりすることはどんどんなくなっていきます。速読でいうと眼を動かしたり、視野を拡大したりすることで得られると思われていますが、そうではありません。身に付けるべきスキルとして大事なのは、今回ご紹介した「メタ認知」です。
このメタ認知は速読に役立つだけでなく、仕事でも日常生活でも役立ちます。わかりやすいところでは、「我を忘れて怒る」ことが少なくなります。自分の状態を見つめられるので、「わたし、今怒っている」とわかるからです。逆に今までなかなか怒れなかった人は、安心して?怒れるようになります。自分をコントロールできる自信ができるからです。
では、この「メタ認知」はどうやって鍛えることができるのでしょうか。
直接的な方法としては坐禅をはじめ、瞑想などのメンタルトレーニングがあります。多くの速読教室で、黒点を長時間見つめたりする「集中訓練」が行われていますが、これは心を鎮めて自分の心の動きに敏感になり、メタ認知を鍛えるものです。
ただ、私はこういった訓練、トレーニングはお勧めしません。もちろん、時間とお金に余裕がある方はしてもらって構わないのですが、それよりも本を読むことでメタ認知は鍛えられるからです。本を読むということは、新たな情報を知るということもありますが、自分とは歩いてきた人生が全く違う人の視点、モノの見方を学ぶことでもあります。
つまり、いろいろな認知の仕方を学ぶのです。それによって自分自身の認知の仕方を客観的に俯瞰的に見られるようになってきます。
もし、あなたが『町工場の娘』だったら今のあなたが抱えている問題はどのように見えますか?
『「俺のイタリアン」を生んだ男』だったらどうでしょう?
全く同じようには見えないですよね。
たくさんの本を読むことで、あなたは様々な認知の仕方を学び、その中で自分の認知の仕方を客観的に見つめられるようになり、さらには自分自身を見つめることができるようになるのです。つまり、「メタ認知」を身に付けるのです。
読書というと、本に書かれている内容を覚えているかどうかに意識が向きがちですが、試験勉強はさておき、情報を覚えているかどうかよりも、情報を見る眼、認知の仕方を広げていくことの方が、あなたの仕事や生活に変化をもたらしてくれます。そして、これは本を「文字がたくさん詰まった情報の塊」としてとらえるのではなく、本を「一人の人」として見ることでもあります。
もう一度、10冊を眺めてみてください。
確かに、この10冊の中に含まれている文字の数でいえば膨大な量になり、ついつい圧倒されるかもしれません。
しかし、10冊を10人の人が並んでいるとしたらどうですか?
ちょっとラクに向き合えて、とりあえず、挨拶だけでもしようという気になるでしょう。
そして、あなたが人とだんだんと親しくなるように、本もだんだんと読んでいけばいいのです。
それが結果的に速読につながっています。
速読勉強術のプロ宇都出雅已のまとめてグルグル10冊書評の第1弾はこれで終了です。
速読勉強術のプロ宇都出雅已のまとめてぐるぐる10冊書評第2弾は、次の書籍を予定しております。
『ビッグの終焉』 byニコ・メレ
『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』 by岸見一郎
『人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法』 by水野敬也
『MBB「思い」のマネジメント』 by徳岡晃一郎
『ゲームチェンジャーの競争戦略』 by内田和成
『シンプルに考える』 by森川亮
『修造思考』 by松岡修造
『なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!』 by佐々木則夫
『マーケット感覚を身に付けよう』 byちきりん
『実践 7つの習慣 何を学び、いかに生きるか』 (PHP研究所)
この10冊とは、どんな出会いができるのでしょうか。楽しみですね。
それでは、次の10冊でお会いしましょう。
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速読勉強術、仕事のミスをなくすビジネススキルに関する講演、研修などができるトレスペクト教育研究所代表 宇都出 雅巳 講師のプロフィールはこちら